冬のボート釣り、皆さんは「手」の防寒と防水、どうされていますか?
「有名フィッシングブランドの5,000円以上するグローブを買ったのに、結局中まで浸水して指先の感覚がなくなった…」
そんな経験、一度や二度ではないはずです。
実は、15年以上ボート釣りをやり込んできた私が、数々の失敗を経て辿り着いた究極の答えがあります。それが「テムレス(TEMRES)」です。
今回は、ボート釣りに最適なテムレスの選び方から、絶対にブラックモデルを推す理由、そして氷点下でも手がポカポカ(というか汗をかく)になる裏技まで、徹底的に解説します。この記事を読み終える頃には、あなたの手元にはポチったテムレスが届く準備ができているはずです。
1. 私が「某有名ブランドの高級グローブ」を捨てた理由
まず、私の苦い失敗談からお話しさせてください。
かつて私は「釣り専用設計なら間違いないだろう」と、某有名釣具メーカーの「完全防水・極寒仕様」と銘打たれた1万円近いネオプレングローブを愛用していました。
しかし、いざボートに乗ってみると現実は過酷でした。
移動中に浴び続ける細かなしぶき、アンカーを引き上げる際の海水、そして釣れた魚を掴む動作。これらを繰り返すうちに、指先からジワジワと冷たさが伝わってきました。
「おかしい、防水なはずなのに……」
よくよく調べてみると、多くのフィッシンググローブは「撥水(水を弾く)」であっても、長時間濡れ続ける環境や、圧力がかかる作業には耐えられない「簡易防水」レベルのものが多かったのです。一度中まで濡れてしまったネオプレンは、もはや氷水を纏っているのと同じ。指先の感覚は消え、リトリーブもままならない。その日の釣りは、ただの修行と化しました。
そんな絶望の中で出会ったのが、ショーワグローブの「テムレス」でした。
2. そもそも「テムレス」とは?釣り人が熱狂する理由

「テムレス」という名前を聞いて、あの鮮やかな「ブルー」の作業用手袋を思い浮かべる方も多いでしょう。
蒸れない、だから「テムレス」
テムレスの最大の特徴は、その名の通り「手が蒸れ(ム)にくい(レス)」ことにあります。
特殊なポリウレタンを採用しており、外からの水(海水や雨)は一切通さないのに、グローブ内部の湿気(汗)は外に逃がすという、アウトドアウェアでお馴染みの「ゴアテックス」に近い性能を持っているのです。
ブルーは正直、ダサい……?
元々は水産現場や土木作業で使われていたため、標準モデルはあの独特なブルーでした。正直に言いましょう。ボートの上であのブルーは、どれだけ高性能でも「現場作業感」が強すぎて、ちょっとテンションが下がりますよね。
しかし、安心してください。今や釣り人や登山家のために開発された「ブラックモデル(TEMRES 03 advance / 02 winter)」が存在します。これこそが、私たちが選ぶべき正解です。
3. ボート釣りの各シーンで「完全防水」が必要な理由

ボート釣りは、陸っぱり以上に手が濡れるシーンが圧倒的に多い釣りです。
- 出船・撤収時の作業: ボートを水際まで運ぶ、アンカーを投入・回収する、船体を洗浄する。これらの作業で、手首まで水に浸かることは日常茶飯事です。ここで手が濡れると、その後の数時間は「冷え」との戦いになります。
- 魚を直接掴む実用性: 釣れた魚をランディングし、フックを外す。魚のヌメリや血、海水がグローブに付着しますが、テムレスならそのまま水でジャブジャブ洗えば終わりです。布製のグローブのように「魚の臭いが染み付いて取れない」なんて悩みとは無縁です。
- ポイント移動時の飛沫: ボートを走らせている時、風に乗って飛んでくる細かなしぶき。これを長時間浴び続けると、撥水タイプのグローブは徐々に保水し、最終的には中まで浸透してしまいます。確実に水を遮断し続けるには、フィルムとしての防水性能が不可欠なのです。
4. ボート釣りには「カフ(袖)付き」が絶対正義な理由

テムレスを選ぶ際、最も重要なポイントが「カフ(袖口)」の有無です。
私は、ボート釣りなら絶対に「カフ付きモデル」を推奨します。
なぜカフが必要なのか?
ボートの上で腕を上げた際や、雨天時の釣行では、袖口から伝ってきた水がグローブ内部に侵入することがあります。
カフ付きモデル(02 winterなど)は、ウェアの袖口をすっぽりと覆い、ドローコードで絞ることができます。これにより、外部からの水の侵入を「鉄壁」の守りで防いでくれるのです。
この「袖口からの浸水防止」こそが、冬のボート釣りを快適に完走するための生命線となります。
5. あなたに最適なテムレスはどれだ?ケース別・徹底比較

それでは、ボート釣りに導入すべきブラックモデル2種を比較していきましょう。
① 【春・夏・秋のメイン】TEMRES 03 advance
「暑い時期にグローブ?」と思うかもしれませんが、魚の背びれからの保護や、紫外線対策、さらに雨天時の快適性は抜群です。
- 特徴: 裏起毛なしの薄手モデル。操作性が非常に高く、ラインを結ぶ際もストレスが少ないです。
- こんな人に: オールシーズン使える防水グローブが欲しい、スタイリッシュに決めたい。
- カフの恩恵: 手首部分をしっかり絞れるため、水洗いや雨天時に強い。
② 【冬・厳冬期の王様】TEMRES 02 winter
私が冬の海で最も信頼を寄せているのがこのモデルです。
- 特徴: 03のアドバンスモデルに「ボア(裏起毛)」を追加したもの。さらに、長いカフが付いています。
- こんな人に: 氷点下の海上で、指先を絶対に凍えさせたくない。
- 防寒性能: 後述する「最強のインナー術」を使えば、無敵の装備になります。
6. 【最強の組み合わせ】タイタニュームα × テムレスで氷点下を制する
「テムレスでもやっぱり指先が冷える気がする……」
そんな方に、私が辿り着いた最強のレイヤリングを伝授します。
「タイタニュームα(3本出し)」をインナーにする。
これが、ボート釣りにおける最適解です。
タイタニュームαは、保温性に優れたチタン合金層を持つネオプレン素材。これを中に仕込むことで、以下のようなメリットが生まれます。
- 3本出しによる操作性の確保: テムレスを脱いだ瞬間、指先が出ていればノットを組むなどの細かい作業がすぐに行えます。
- ダブルの保温効果: タイタニュームαの熱反射と、テムレスのデッドエア層が合わさり、氷点下の海上でも「手汗をかくほど」の暖かさを実現します。
- 蒸れを逃がす: インナーが汗を吸い、テムレスの透湿機能がそれを逃がすため、内部がベチャつく不快感もありません。
この組み合わせを知ってしまうと、もう他の防寒グローブには戻れません。
7. マグネット式タッチペンでスマホ操作もスマートに
テムレスの弱点は、スマホのタッチパネルが反応しにくいことです。
海図アプリ(new pec smartなど)で現在地を確認したり、時合の瞬間に釣果写真を撮りたい時、いちいちグローブを脱ぐのは致命的なタイムロスになります。
そこで私が愛用しているのが、「マグネット付きのタッチペン」です。
これをボートのコンソール付近や、金属パーツがある場所にペタッとくっつけておきます。
- 使いたい時にサッと手に取れる。
- グローブをしたまま、正確に海図を操作できる。
- マグネット式なら、走行中の振動でどこかへ飛んでいく心配もありません。
この「タッチペン併用スタイル」こそが、テムレスをボート釣りで120%活用するコツです。
8. 長持ちさせるメンテナンス術

テムレスは非常に丈夫ですが、正しく手入れをすることで数シーズン使い倒すことができます。
- 基本は水洗い: 使用後は魚のヌメリや塩分を真水で洗い流すだけでOK。
- 日陰干し: 直射日光はゴムの劣化を早めるので、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。
- 裏起毛モデルのコツ: 02 winterなどの裏起毛タイプは、「裏返して」干すのが鉄則。これで乾くスピードが劇的に上がり、嫌な生乾き臭を防げます。
まとめ:あなたの釣りを変えるのは、1つのグローブかもしれない
ボート釣りにおいて、手は最も酷使される部位であり、最も冷えを感じやすい部位です。
「たかが手袋」と妥協せず、機能・防水性・そして見た目を兼ね備えたブラックテムレスを選んでみてください。
- 迷ったらまずは: オールシーズン活躍する「03 advance」
- 冬の海を制するなら: 鉄壁の「02 winter」
指先の感覚が常に冴え渡っていれば、繊細なアタリを逃さず、釣果も自ずとついてきます。次の釣行は、最強のテムレスと共に海へ出かけましょう!


