どうも、コウタです(^^)
今回のテーマは
ミニボートでも出来る魚の締め方
コレです。
私が愛用しているゴムボートは然り、ミニボート(2馬力ボート)で楽しめる釣りは最高の趣味ですよね。
「食べるまでが釣り」とはよく言われますが、釣れた魚を美味しくいただくことでさらに満足度が高まります。
魚の締め方は、やり方さえ知っていれば誰にでも出来る内容です。
とは言え、かなり奥が深い世界でもあるため、こだわるとキリがありません。
どのように魚を締めれば良いのか、あなたも気になっているのではないでしょうか?
そこで、今回は実際に私が実践している魚の締め方を詳しく紹介します。
ミニボートという限られた空間や道具でも可能なやり方になっております。
実際に私が使用している役立つアイテムも紹介しますので、少しでもご参考になれば幸いです。
また、今回紹介する「魚の締め方」は以下のような、ある程度大きな魚を想定しております。
- 青物(30cm〜)
- 鯛系(30cm〜)
これよりも小さいアジやメバル等は氷締めやサバ折りといった手軽な締め方もありますが、今回は中型以上の魚を対象にした締め方を紹介します。
私の場合、基本的にデカい魚しか狙っておらず、小型の魚を専門に釣ったことがありません…
そのため、小型魚の締め方は紹介できるほどのノウハウがありませんので、今回は中型以上の魚の締め方に絞って紹介します。
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ミニボートでも出来る魚の締め方
早速、結論です。
ミニボートでも出来る魚の締め方は以下の通りです。
(所要時間:約5〜10分)
- 脳締め
- 血抜き
- 神経締め
- 水氷漬け
以上が今回の結論になります。
これらの手順、作業をすることで釣った魚を美味しくいただくことができます。
コツが必要な作業もありますが、基本的にはやり方さえ知っていれば誰にでも出来る内容です。
それぞれ詳しく紹介します。
ミニボートでもできる魚を締めるための環境づくり(事前準備)
まずは、釣れた魚の締め処理を行うための環境を作りましょう。
必要なアイテムは以下の通りです。
- 締め処理用ボックス
- ウレタンスポンジ
- 血抜き用バケツ
- 魚掴み用手袋
これらのアイテムを活用することで、ミニボートという限られた空間でも快適に魚を締めることができます。
以下、順番に詳しく紹介します。
締め処理用ボックス
釣れた魚を入れる箱です。
ぶっちゃけ何でも良いのですが、魚の形に合わせて長細い浅型の形状がおすすめです。
箱のサイズは大型の青物でも対応できるように最低でも幅80cm、奥行き30cmほどあると良いと思います。
私の場合は市販のツールボックスを使用しております。
ホームセンターへ行ってみて良さそうな物があればそれでも良いでしょう。
ウレタンスポンジ
これは先ほど紹介した締め処理用ボックスの底面に敷きます。
魚は硬い場所の上に置くと暴れる事が多く締め処理作業を阻害します。
スポンジを敷いて、その上に魚を置くことで暴れることなく大人しくなります。
そのため、締め処理用ボックスとスポンジはセットで活用することをおすすめします。
スポンジのサイズは締め処理用ボックスに合わせてカットするか敷き詰める等して、なるべく隙間が出来ないようにしましょう。
【コウタの使用品】
血抜き用バケツ
こちらは文字通り、釣れた魚の血抜きをするときに使用します。
血抜きの際に水を汲み、その中に魚を頭から入れて立てかけるようにして使用します。
そのため、縦長タイプがおすすめです。
バケツの容量は18〜20Lほどあれば十分でしょう。
魚掴み用手袋
こちらも必要に応じて使用してください。
私の場合は、魚の匂いが手に移りさらにそれがタックルをはじめ、あちこち匂いが移ることを避けるために手袋を使用しています笑
また、素手で魚を掴むと魚に火傷を負わせる可能性もあります。
そのため、リリースする場合も含めて魚を触るときには、必ず手袋やタオルを使用するようにしましょう。
ある程度丈夫なものであれば何でも良いと思います。
私のおすすめは工業系の耐油系手袋です。
丈夫で耐久性も抜群のため、とりあえずこれを選択しておけば間違いないでしょう。
その中でも、丈の長いロングタイプで、サイズも大きめのものがおすすめです。
ミニボートでも出来る魚の締め方(具体的手順)
ここからは具体的な魚の締め方を紹介します。
先ほども紹介しましたが、ミニボートでも出来る魚の締め方は以下の通りです。
(所要時間:約5〜10分)
- 脳締め
- 血抜き
- 神経締め
- 水氷漬け
それぞれ順番に紹介していきます。
脳締め
先ずは1つ目「脳締め」のやり方を紹介します。
脳締めの目的は魚を即死させることです。
即死させることのメリットは以下の通りです。
- 暴れて身が痛むことを防げる
- ストレスにより味が劣化することを防げる
- 無用に魚を苦しめることを防げる
魚は生きている間とにかく暴れます。
釣った魚が陸上でピチピチ跳ねている様子は、釣り人であれば誰しも見たことがあるのではないでしょうか?
魚は暴れているまま放置していると体をあちこちにぶつけてしまい、打ち身状態となり身が傷んでしまいます。
また、魚は暴れている間に「ATP(アデノシン三リン酸)」という筋肉に蓄えられているエネルギーが消耗されていきます。
このATPが食べるときの旨味に繋がるため、なるべく暴れさせずにATPを残した状態で早々に脳締めをすることが美味しくいただくために必須となります。
せっかく釣り上げた魚を美味しく食べるためにも、釣れたらまず最初に脳締めを行い即死させるようにしましょう。
ちなみに、脳締めをしなくても生きた状態で血抜きをすることはできます。
しかし、生きている間は暴れますし、無意味に魚にも苦痛(魚に痛覚はないとも言われているが…)を与えることになりますので、せめてもの優しさで即殺するようにしましょう。
脳締めのやり方
「脳締め」は魚の脳みそを潰す作業です。
魚の脳は左右の目の間からやや後方にかけてあり、この部分をアイスピック等を使用して潰すことが脳締め作業の内容です。
慣れていない間は脳の位置がわかりにくく、一発で脳を締めることができないこともあると思います。
そこで、おすすめするのが「手カギ」です。
アイスピックの場合は先が細く、脳の位置をピンポイントで潰さないと脳締めができません。
そのため、脳の位置を外してしまい脳締めが上手くいかないということが多々あります。
それに対して、手カギはアイスピックと比べて太く、少々位置を外しても確実に脳を締めることができるため、一撃で脳締めを行うのに非常におすすめなアイテムです。
なるべく1撃で仕留めることが魚にとって、せめてもの優しさでしょう。
私の場合は、手カギを使用してからは脳締めに失敗することがなくなりました。
脳締めが上手く行かない事がある方や、まだ脳締め作業に慣れていないという方には、かなりおすすめ出来ますよ!
「魚の呼吸(エラの動き)が止まる」もしくは「魚の口が開く」等が脳締め完了の合図です。
「脳締め」のポイント
- 魚は即死させることで「ATP」の消耗を抑えることができる
- 魚は「ATP」の消耗を抑えることで美味しくなる
- 脳締めをするときはアイスピックよりも「手カギ」がおすすめ
- 魚の呼吸(エラの動き)が止まる、口が開く等があれば脳締め完了
血抜き
血抜きは、釣り人であれば誰しも聞いたことがあると思います。
血抜きの目的は以下の通りです。
- 身の劣化を遅くすること
- 魚の生臭さを無くすこと
魚を美味しく食べるために、最も効果の大きな内容と言えます。
私の経験上においても「血抜きが出来ている魚」と「血抜きが出来ていない魚」とでは、生臭さが段違いです。
それほど食事に関して繊細でもない私の舌でも、一口くちにしただけで明らかに分かるほどの違いがあります。
これらのことからも血抜きは必ず実施するようにしましょう。
血抜きのやり方
使用するアイテムは「ナイフ」と「血抜き用バケツ」です。
血抜き用バケツは上でも紹介した通りです。
ナイフは安全性と携帯性を考えると、折りたたみ式がおすすめです。
血抜きをするときは、血抜き用バケツに水を汲み、その中で血抜きを行うようにしましょう。
ミニボートの場合は海面が近いため、ストリンガー等に吊るして直接海中に浸けて血抜きを行うこともできますが、これはおすすめしません。
海域にもよりますが、サメをボートへ寄せることになります。
血抜きはエラの隙間へナイフを入れて、背骨裏にある動脈を切るのが簡単です。
あるいは、単純にエラを切ってしまっても良いと思います。
どちらにしても、太い動脈を切って血を抜くことが出来れば良いでしょう。
ただし、何度もナイフを通して、複数ヶ所を切って血抜きをすることはおすすめしません。
理由は、あちこち切ることで血圧が下がり、血の抜けが悪くなるからです。
よって、血抜きをするときは太い動脈一ヶ所のみを切るようにしましょう。
魚の頭を下に向けて、尻尾側を上に向けた状態にしておくことで血がよく抜けます。
また、魚のエラの付け根を掴みフリフリすることで更に血の抜けが良くなりますので、ぜひやってみましょう。
エラがピンク色(白みがかってきたら)になれば血抜き完了です。
青物の場合は血が抜けきるのに2〜3分ほどかかります。
「血抜き」のポイント
- 血抜きを行うことで生臭さが段違いに改善される
- 動脈を一ヶ所のみ切る(複数ヶ所切らない)
- エラがピンク色(白みがかってきたら)になれば血抜き完了
神経締め
神経締めも魚を美味しくいただくためにやっておくべき大切な作業です。
神経締めの目的は以下の通りです。
- 身の劣化を遅くすること
魚の神経を破壊することで前述したATPの消耗を抑える効果があります。
専用の道具を使用すれば簡単に出来ます。
神経締めのやり方
使用するアイテムは専用のワイヤーです。
ワイヤーは太さや長さが異なるものが何種類かあります。
今回はある程度大きな魚を対象にしておりますので、以下のようなワイヤーをおすすめします。
- 太さ1〜1.5mm程
- 長さ80cm以上
神経締めは、魚の背骨のすぐ上に沿うようにして通る神経を破壊する作業です。
神経締めを行うときは魚が暴れるため、暴れても問題ない場所で行うようにしましょう。
私は前述した血抜き用のバケツ内で行なっております。
血抜きが終わったら、魚の尻尾側の背びれが途切れている所にナイフを入れて、背骨まで切断します。
背骨の断面がはっきりと見える所までしっかり切断しましょう。
背骨が固くてナイフの通りが悪いときは、尻尾を掴んで折り曲げるように力を加えると簡単に切断できます。
背骨の断面が目視で確認できたら、背骨のすぐ上に小さい穴がないか見てみましょう。
小さい穴が見えたらそこが神経の通る場所です。
その穴へ神経締め用のワイヤーを差し込んで神経を締めましょう。
ワイヤー先端が魚の頭付近まで届くように、奥までキッチリ差し込みましょう。
もし、神経の通る穴がハッキリ見えなくても、ワイヤーを背骨上に差し込んでみましょう。
案外すんなりと神経の穴へ入ることが多いです。
神経を締めるときには魚が暴れるため、注意してください。
もし、ワイヤーを通しても魚が暴れない場合は神経の穴から外れている可能性が高いので、ワイヤーを差し込む位置や角度を変えてみましょう。
ワイヤーを奥まで差し込み、何往復かさせて魚が暴れなくなれば神経締め完了です。
「神経締め」のポイント
- 神経締めを行うことで「ATP」の消耗を抑えることができる
- 神経締め用のワイヤーを使えば簡単にできる
- 魚の神経は背骨の上を沿うようにしてある
- ワイヤーを何往復かさせて魚の動きが止まれば神経締め完了
水氷漬け
水氷漬けの目的は魚の体を万遍なく冷やすことです。
水氷はクーラーボックス内に氷と海水を混ぜて作ります。
(上の写真は海水が少なめです)
私の場合、氷はペットボトルに入れた水を自宅の冷凍庫で凍らせて作っています。
氷を毎回購入していると出費が嵩みますが、ペットボトル氷であれば繰り返し使えて経済的です。
ちなみに、私の場合は釣り専用の冷凍庫を所有しております。
氷を作ったり、魚関係の臭いが出る生ゴミを一時的に保管したりするために使用しています。
通常の冷蔵庫とは分けたほうが家族からの評判は良いです。
(通常の冷蔵庫を釣り用に使うと家族からの冷たい視線が…笑)
水氷漬けのやり方
やり方は簡単です。
クーラーボックス内に持参してきた氷と、現地で汲んだ海水を混ぜて水氷を作ります。
そして、その中へ神経締めの終わった魚を入れます。
以上です。
クーラーボックス内に直接魚を入れることに抵抗がある方は、魚をビニール袋に入れる等しても良いと思います。
私の場合はクーラーボックス内へ直接魚を入れているため、かなり魚臭が付いていますが勲章だと思っています笑
水の量は魚が全体的に浸かるくらいの量を入れると良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「ミニボートでも出来る釣った魚の締め方」をご紹介しました。
今回紹介したものはミニボートでも実践できるような内容であり、具体的な手順や役立つ道具も数多く紹介しました。
参考になるものがあれば幸いです。
魚の締め作業は奥が深く、様々なやり方があります。
しかし、今回紹介した基本的なことであれば難しいことはありません。
知っていれば誰にでもできる内容です。
ぜひ、今回紹介した内容を実践してみて、ご自身の釣り上げた魚を美味しくいただいてみてください。
更に釣りにハマること間違いなしです笑
これからもお互いに釣りライフをエンジョイしていきましょう!
それでは。