
いきなりですが….
ビジネスや経済で有名な「パレートの法則(80:20の法則)」をご存じでしょうか?
全体の成果の80%は、たった20%の重要な要素によって生み出される、という考え方です。
魚釣りの話かと思ったのになんだビジネスの話か…と思ったそこのあなた!
安心してください、ちゃんと魚釣りの話です🎣
釣りも同じで、たくさんの要素が絡むように見えても、実は結果の大半は限られたポイント(要素)によって決まると僕は考えています。
特にゴムボート釣りのように、どこへでも行けて何でも自分の好きなことを出来る場合、選択肢が多すぎて悩む事も多いです。そのため、数多くある選択肢の中から「何を優先するか」で釣果は劇的に変わります。
今回はその中でも初心者が最初に押さえるべき“重要20%”を、重要度順に5つご紹介します。
コツ① 出艇前に“ポイントの目星”をつける

釣れるかどうかは、もはや出艇する前から勝負が決まっています?!
ゴムボート釣りで言うと、ポイントの選定はマクロとミクロの2段階あると考えましょう!
- どの地域でボートを出すか(マクロ)
- ボートを出した後どこへ行くか(ミクロ)
いつどこで釣りをするかで釣れる魚種、サイズ、量の80%が決まるくらいに考えましょう。
マクロ視点のポイント選定

2馬力ボートの機動力だと出船した後に海域自体を変えるような大移動は不可能なので、どのエリア(地域)で出すかはむっちゃ大事です!
ここで言うエリア(地域)は概ね東北、関東、中部、近畿などのいわゆる8地方区分の日本海側か太平洋側かをイメージしてください。このエリアの選択がマクロ視点のポイント選定です。
可搬ボートの場合は移動のメインは車なので、特定の地域に限らずどこへでもボートを運ぶことができます。夏は日本海、冬は太平洋、外海が荒れてても内海は行けるなど、その気になればどこからでも出せるのは可搬ボートならではです!
これは最大の魅力であり、僕がマリーナなど特定の場所にボートを係留させたりしない最大の理由となります。
ミクロ視点のポイント選定

マクロ視点でポイント選定をした後は、出船した後どこへ行くか?というより具体的なポイント選定が必要となります。
もっと具体的にいうと、どこの地形変化部や潮目にどの方向からボートを流すか、という感じです。これが可搬ボート釣りにおけるミクロ視点のポイント選定です。
主に潮目や海図や魚探の反応などを見て判断します!
魚がいるポイントとは
超簡単かつ確実性の高い方法は最新の釣果情報を頼りに同じ場所へ行ってみる事です。
釣果情報はオカッパリでもボートでもどちらでも構いません。とにかく今、その地域で、何が釣れているのかざっくり分かればOKです。細かい所は実際に出船してみて目の前の海を見て決めるのが1番でしょう!
僕の場合は回遊魚狙いが基本で、ダメなら根魚狙いに切り替えることが多いです。
回遊魚は基本、潮につくので絶対的な位置取りよりも、潮目や鳥の動きを見て相対的な位置取りをするため、GPSなどは見ずに海を見ながら位置を決めるのが鉄則となります!
逆に根魚の場合は起伏や地形変化などにつくため、GPSや海図などを見て位置取りをする事が大切です。
僕の考えでは、全体の釣果の80%がこのコツ①で決まると思っています。それくらいめっちゃ大事なんです。
コツ② 潮のタイミングを読む

ポイントが良くても、潮が動かなければ魚も動きません。
満潮・干潮だけでなく、潮止まりの時間帯は避けるのが基本。ただし、ピンポイントの位置で潮が止まることはあっても、海全体が止まることはないので潮止まりの時間帯であっても動いている場所を探すことで、より多くの時合いを掴むことができたりもします!
初心者でも使える無料潮見表アプリや地域の潮汐表を確認し、
- 潮が動き始める直前
- 流れが安定している時間帯
を狙って出艇しましょう。
同じ場所でも、潮が変わるだけでまるで別の海のように活性が変化します。
全体の釣果の80%は潮が動いている時間帯だと思いましょう。潮止まりからの動き初めなどは特に時合いとなりやすいです!
コツ③ 釣り座(ポジション)を意識する

ゴムボートは風や潮に流されやすく、釣り座(船の位置取り)が釣果を大きく左右します。
風下側に回る、波の受け方を変えるなど、船の位置を工夫することで魚の回遊ラインに合わせられます。
魚探がなくても、
- ラインの角度で流れの方向を読む
- 底取りで地形変化を感じ取る
といった工夫で“ここぞ”のポジションをキープできます。
コツ④ タックルは“1軍ルアー+最小限の予備”でシンプルに

初めての釣行では、あれこれ持っていくよりも信頼できる1軍ルアー+最小限の予備で挑む方が集中できます。
ルアーを変えすぎると時間も釣果も失いやすいからです。
万能選手としておすすめなのは、
- ブレードジグ(青物・根魚・真鯛なんでも対応)
- タイラバ(真鯛・根魚に強い)
これらをメインに、ロスト時のための複数色・重さを予備で持っていくのが安心です。
ぶっちゃけ僕はルアーの細かい色や重さの選定などは、全体の釣果の20%にしか影響しないと考えていたりします!
コツ⑤ 諦める前に“誘い”を変える

魚がいないわけではなく、単に反応していないだけ…そんな場面は多いです。
- 巻きスピードを変える
- 誘いのリズムを変える
- フォールの時間を長くする
こうした小さな変化が、釣れない時間を一変させることもあります。
基本の3パターン(スロー巻き・リフト&フォール・中層ストップ)を意識して使い分けましょう。
ぶっちゃけここら辺の話も釣果の20%にしか影響しない部分かなーと思ったりもしますが、上手い人はこの20%を無茶苦茶大事にできる人です!
まとめ:重要20%に集中する

初めてのゴムボート釣行では、やみくもに動き回るよりも、今回ご紹介した5つのコツを優先することが重要です。
- 出艇前のポイント選定
- 潮のタイミング
- 釣り座の位置取り
- タックルの絞り込み
- 誘いの変化
これらを意識するだけで、初回釣行から“釣れた!”の声を聞ける可能性は一気に高まります。
釣果も経験も、まずはこの20%から積み上げていきましょう。