【目安はコレ】2馬力ボートはどこまで沖へ行けるのか

役立つ情報

どうも、コウタです(^^)
今回のテーマは、

2馬力ボートはどこまで沖へ行けるのか

コレです。
私が愛用するゴムボートは然り、2馬力エンジンで楽しめるミニボートは手軽にオフショアフィッシングを楽しむことができる最高の趣味ですよね。

2馬力ボート(ミニボート)

しかし、そんな2馬力ボート(ミニボート)はどこまで沖へ行けるのか(行ってもいいのか)とあなたも疑問に思ったことはないでしょうか?

今回のテーマでは、2馬力ボートがどこまで沖へ行けるのか、行ってもいいのかについて紹介します。

2馬力ボートはどこまで沖へ行けるのか

早速、結論です。
「2馬力ボートはどこまで行けるのか」については以下の通りです。

  • 法律上はどこまで行ってもOK
  • 現実的には出港場所から「5km」が目安(2022/07/15修正)
  • 自力(手漕ぎ)で帰れるかどうか
  • 携帯電話の電波が届く範囲であること

→国道交通省海自局殿が公開している「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」にて距離に関する記載がございました。

ミニボートが安全に航行できる範囲は、各水域の自然条件により異なりますが、船体の強度、耐久性、波に対する強さ、エンジンの連続運転時間等を考慮すると、 概ね岸から1km以内、出航地からは2km以内といえます。この範囲内でボートに乗りましょう。

国道交通省海自局殿「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」より

初心者の方はこちらをご参考にしていただくようにお願いいたします。
(2022/07/15修正)

以上が今回の結論です。
なぜこのような結論になるのか、それぞれ紹介します。

法律上のルール

2馬力ボートはどこまで行けるのか、法律上の点から見てみましょう。

法律上における船舶の扱い

まず、一般的な船舶の扱いについて紹介します。
2馬力ボートの区分を超えるボートの場合は船舶検査(船検)を受ける必要があります。

船検を受けると船舶検査証書が発行され、その船舶検査証書に航行区域が明記されます。
船検を受けたボートは航行区域を超えた範囲を航行することができません。

日本小型船舶検査機構HPより

法律上における2馬力ボートの扱い

次に、ミニボート(2馬力ボート)について紹介します。
2馬力ボート等の免許不要ボートは船舶検査(船検)を受ける必要がありません。

船検を受けると船舶検査証書が発行され、その船舶検査証書に航行区域が明記されます。

しかし、免許不要ボートはこの船舶検査証書がなく、航行区域の決まりもありません。
そのため、法律上はどこまでも沖へ行って良いということになります。
(いわゆる無法地帯)

ただし、どこまでも沖へ行って良いというのは、ミニボートに関する法律上の決まりが厳密にないが故の抜け穴のようなイメージと言えます。

そのため、本当にミニボートでどこまでも沖へ行くということは現実的ではないと考えましょう。

「法律上のルール」のポイント

  • 2馬力ボート(ミニボート)は船検を受ける必要がない
  • 船検を受けないと船舶検査証書がないため、航行区域もない
  • 航行区域がないため、どこまで沖へ行ってもOK(無法地帯)
  • 本当にどこまでも沖へ行くことは現実的ではない

2馬力ボートの現実的な航行距離

続いて、2馬力ボートの現実的な航行距離について紹介します。
法律上、2馬力ボートは船検を受ける必要がなく航行区域の定めもないため、どこまでも沖へ行けると前章では紹介しました。

しかし、2馬力ボートで本当にどこまでも沖へ行くということは現実的ではありません。
そこで、2馬力ボートの現実的な航行距離はどのくらいなのかを紹介します。

ボートの「航行区域」を確認

2馬力ボートでもメーカが航行区域を記載している場合があります。
まずはメーカが定める航行区域があるかどうかを確認してみましょう。

ジョイクラフトの場合はHPにて各ボートの航行区域が記載されています。

ジョイクラフトHPより

航行区域については、以下のように記載されています。

  • 3海里(5.5km)
  • 安全に帰着できる範囲

明確に「3海里」等と数字が書かれていれば、それがそのまま2馬力ボートにおける航行可能距離(上限)であると考えて良いでしょう。
また、3海里とは約5.5kmですが、2馬力の非力さも考慮して切り下げ、キリ良く「5km」と覚えておきましょう。

安全に帰着できる範囲とは

安全に帰着できる範囲については、日本小型船舶検査機構(JCI)のHPに記載があり、「(満載状態で)往復2時間以内に発着できる範囲」かつ「海岸から3海里(約5.5km)以内」とされています。

日本小型船舶検査機構HPより

2馬力ボートの場合は通常、時速10kmくらいが目安となりますが、満載状態だと半分の5kmくらいに落ちます(経験談)。

そのため、2馬力ボートの「安全に帰着できる範囲」とは概ね5kmくらいであると言えます。
もちろん海況によっては更に速力が落ちることもあるため、あくまで目安として「最大でも5km」くらいであると覚えておきましょう。

「2馬力ボートの現実的な航行距離」のポイント

  • ボートメーカが公開している航行区域があれば、それが航行可能距離の上限
  • 2馬力ボートの安全に帰着できる範囲は「最大でも5km」

自力(手漕ぎ)で帰れるかどうか

結局のところ、どこまで沖へ行けるのか?という質問に対しては、自力(手漕ぎ)で帰れる範囲かどうかと言えるでしょう。
そのため、手漕ぎ用のオールは必須です。
免許不要で船舶検査もないミニボートの場合はエンジントラブルによる漂流事故が多くあります。
エンジントラブル発生時にはオールを使って手漕ぎで帰る必要がありますが、手漕ぎでどの程度まで進むことができるかは人それぞれ体力によって異なるため、一概に何キロと決めることができません…

私の場合は過去に手漕ぎでどの程度であれば、無理なく進むことができるのかを確認したことがあります。
その結果、ベタ凪であれば10kmくらいは余裕をもって進むことができると分かりました。
実際に10km沖へ行くことはありませんが、いざとなれば10kmくらいは手漕ぎで帰れるという自信があると安心して釣りに集中することができます。

ミニボートに乗るあなたにも、自分が手漕ぎでどの程度進むことができるのかを把握しておいていただきたいと思います。
もし体力に自信がなく数kmしか進むことができないのであれば、それがあなたの沖へ行ってよい限界距離です。
手漕ぎで進める距離は天候によっても変わるため、余裕を持った範囲でミニボートライフを楽しむようにしましょう。

携帯電話の電波が届く範囲であること

携帯電話の電波が届くかどうかも大切なポイントです。
場所によっては岸から数十メートル沖へ出ただけで電波が届かなくなる地域もあるため、そのような場所はなるべく避けるようにしてください。

いざという時に電話が通じないと困るのはあなた自身です。
電波の届く範囲は使用している通信キャリアによっても異なるため、ご自身が使われている携帯電話の電波が届いているかどうか小まめにチェックしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は「2馬力ボートはどこまで沖へ行けるのか」というテーマでした。
結論は以下の通りでした。

  • 法律上はどこまで行ってもOK
  • 現実的には出港場所から「5km」が目安(2022/07/15修正)
  • 自力(手漕ぎ)で帰れるかどうか

→国道交通省海自局殿が公開している「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」にて距離に関する記載がございました。

ミニボートが安全に航行できる範囲は、各水域の自然条件により異なりますが、船体の強度、耐久性、波に対する強さ、エンジンの連続運転時間等を考慮すると、 概ね岸から1km以内、出航地からは2km以内といえます。この範囲内でボートに乗りましょう。

国道交通省海自局殿「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」より

初心者の方はこちらをご参考にしていただくようにお願いいたします。
(2022/07/15修正)

法律上は特に決まりがないため、どこまでも沖へ行ける2馬力ボートですが、現実的な航行距離として「5km」が目安であると紹介しました。
海況によっては5kmから更に短くなることも考えられます。

また、安全に帰着できる範囲は「往復2時間以内で発着できる範囲」であると紹介しました。
くれぐれも無理は禁物です。

結局のところ、自力(手漕ぎ)で帰れる範囲が限界距離となります。
限界距離は人それぞれ体力によって異なるため、あなた自信がどの程度なら手漕ぎでも進むことができるのかを確認しておくと良いでしょう。
私の場合は10kmくらいであれば手漕ぎでも余裕を持って進むことができるとわかりました。
実際に10km沖へ行くことはありませんが、いざとなればそれくらい進めるという自信があると安心して楽しむことができます。

これからもお互いに安全第一でミニボートフィッシングを楽しんでいきましょう!
それでは。