ミニボートで立つことはできるのか?

役立つ情報

今回はミニボートにおいて立つことはできるのか?というテーマで紹介していきます。
免許不要で手軽に始めることができるミニボートですが、初心者の方にとっては分からない点も多くあると思います。
今回紹介する「ミニボートで立つことはできるのか?」という点も疑問に感じたことがあるのではないでしょうか?

そこで今回は、年中ミニボート釣りを楽しんでいる私が自身の経験をもとに個人的な考えも交えて紹介していきます。
少しでもご参考になれば幸いです。

結論

大前提として、ミニボートで立つことは基本「NG」です。
国土交通省海事局が公開している「ミニボートに乗る前に知っておきたい
安全知識と準備」
にも、ボートでは立つなという旨が明記されています。

乗員が船上で立つと、バランスを取るための手がかり、足がかりがなく、乗員に落水の危険が増します。
安全のため、ミニボートの上では、決して立たないようにしましょう。

国土交通省海事局「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」より

しかし、私の経験上、以下の条件が全て満たせる状況であれば、一時的に立ち上がることも可能であると言えます。

  • ゴムボート(インフレータブルボート)であること
  • 底板を敷いていること
  • ベタ凪であること

ミニボートにおいて、積極的に立つことを推奨する訳ではありません。
ただ、ボート釣行におけるキャスト時や遠方の監視をする際などに、一時的に立ち上がることは問題無いと考えております。
以下、それぞれ詳しく紹介していきます。

※ただし、立てそうかどうかという判断は最終的に自己判断となります。
立つことに対して危ないと感じた場合は自身の直感に従い、立つことは控えるようにしましょう。

ゴムボート(インフレータブルボート)であること

一言でいえば、ボートの左右に十分な浮力があり片舷側に乗船者が寄っても転覆しない安定性があるかどうか、です。

ミニボートと言っても、リジッドタイプやインフレータブルタイプ等、種類は様々あります。
「リジッドボート」は、硬いという意味を含んでおり、一体型や折り畳み型のボートを指します。
「インフレータブルボート」は、空気等を注入して膨らませるという意味を含んでおり、一般的にゴムボートと呼ばれるものがこれにあたります。

リジッドボートとインフレータブルボートの大きな違いは、浮力の大きさです。
私は両方のボートに乗船したことがありますが、リジットボートは片舷側に身体を寄せるとボート全体が大きく傾き、容易に転覆しそうな感じがしました。

それに対して、インフレータブルボート(ゴムボート)はボート全体が浮力の塊であり、巨大な浮き輪のようなイメージで片舷側に身体を寄せたとしてもボートが大きく傾くことはありません。
転覆させようとしてもできない、それくらいの安定感がインフレータブルボート(ゴムボート)にはあると感じております(個人的主観)。

ボート左右の浮力があり安定感があるということは、ボートで立つために必須の条件です。

底板を敷いていること

ユーチューブより抜粋

底板を敷くことは、インフレータブルボートにおける安定性向上に有効な策の一つです。

上でも紹介したように、ミニボートにはリジットとインフレータブルがあり、左右の浮力の大きさからインフレータブルボート(ゴムボート)の方が安定感があると紹介しました。
インフレータブルボートの底部(フロア)には様々なタイプがあります。
中でもエアフロアは軽くて収納性も良いため、インフレータブルボートでは用いられることの多いフロアタイプです。
しかし、エアフロアの場合だと立ち上がった際に足先がフロアに沈み込んでしまい不安定なことがあります。

そこで、ボート底部に板(底板)を敷くことにより、安定性を大きく向上させることができます。
底板はベニヤ板やスノコ等、様々なものが使用できますが、ボート内の幅に合わせて底に敷くことが大切です。
私はロールアップ式のスノコを使用しています。
ボート内の幅に合わせてある程度調整ができ、片付けの際にはコンパクトになるためオススメです。
そのままだと長さが長いため、二つに折り畳んで使用しています。

↓コウタの使用品↓

上の動画の2:30あたりで、すのこが登場します。

ボートで立ち上がるためには安定性向上が必須であるため、底板を敷き安定性を向上させましょう。

ベタ凪であること

ベタ凪でなければ立つことはまず無理です。
当日の波が高い場合は当たり前ですが、他船の引き波や潮流によって発生した不規則な波がある場合はバランスを崩しやすいため、立ち上がることはできません。

反対に鏡のようなベタ凪であり、周囲に船が居らず不規則な潮流もない場合であれば、立ち上がることも可能でしょう。
ただし、立ち上がった際に少しでもバランスを崩したり不安感を抱いた場合にはすぐに座るようにしましょう。
無理して立ち上がる必要は全くありません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は「ミニボートで立つことはできるのか?」というテーマで紹介してきました。

まず大前提として、ミニボートで立つことは基本「NG」であると紹介しました。
これは国土交通省海事局が公開している「ミニボートに乗る前に知っておきたい
安全知識と準備」
にも、記載されている内容です。

乗員が船上で立つと、バランスを取るための手がかり、足がかりがなく、乗員に落水の危険が増します。
安全のため、ミニボートの上では、決して立たないようにしましょう。

国土交通省海事局「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」より

しかしながら、以下の条件が全て揃う状況であれば一時的に立ち上がることも可能であると考えています。

  • ゴムボート(インフレータブルボート)であること
  • 底板を敷いていること
  • ベタ凪であること

ミニボートにおいて立ち上がることを推奨する訳ではありませんが、必要性に応じて立ち上がることも可能です。
最終的には自己判断になるため、ご自身が危険だと思った時は立ち上がらない方がいいでしょう。
バランス感覚も人それぞれです。
安全と思える範囲でこれからも楽しんでいきましょう!