どうもコウタです(^^)
今回はゴムボートでよく聞く問題である「パンク」について紹介します。
私は一年中ゴムボート釣りを楽しんでおりますが、周りの人から「パンクしないの?」とよく聞かれます。ゴムボートはすぐにパンクするのか?注意点は?など、経験者の視点から語ります。
ゴムボート初心者の方は是非とも参考にしてください。
ゴムボートはすぐにパンクするのか
結論から言うと、ゴムボートは結構あっさりとパンクします。
気づかない様なピンホールから大きく裂けてバーストすることまで色々ありますが、やっぱりそれなりにパンクはします。パンクする原因にも色々あるため、よくある事例と私の経験をいくつか紹介していきます。
釣り針、魚のヒレが刺さる
ゴムボートは釣り針や魚のヒレが刺さることでパンクします。これは最もイメージがつき易いパンク理由でしょう。
釣れた魚をそのままボート船内に持ち込んだり、魚が暴れたりすると高確率でパンクします。ピンホールの様な小さい穴であることが多いです。
陸上で貝殻やビンの破片などに接触する
ゴムボートは貝殻や空ビンの破片が接触することでパンクします。
ゴムボートの出船は砂浜や港のスロープを利用する場合がほとんどです。海岸には貝殻やビンの破片が転がっていることも多く、出船する時や戻ってくる時などにゴムボートが傷つくことがあります。ピンホールの様な小さい穴や大きく裂けてしまうことも多いです。
海上に浮いている流木やイカダなど鋭利なものに接触する
ゴムボートは流木やイカダに接触することでパンクすることもあります。
海上には流木やイカダをはじめとした様々な浮遊物があるでしょう。それらに気づかずに体当たりするとボートを傷めることがあります。ピンホールよりも目に見えるくらい大きめの穴であることが多いです。
砂や小石を巻き込んだまま組立て、収納する
ゴムボートは砂や小石など異物が付着した状態で組立てたり、折り畳んだりすることでパンクすることがあります。
コンパクトに折りたたむことができ収納性に優れた点はゴムボートの良いところですが、砂や小石を含んだ状態で扱うとボート傷つけることがあります。ピンホールの様な小さい穴であることが多いです。
ボートの接着剤が劣化して剥がれる
ゴムボートは接着剤の劣化により生地の繋ぎ目部分からエア漏れします。この状態はゴムボートとして寿命がきている状態です。
ゴムボートは構造上、複数の生地を繋ぎ合わせて形成しており接着剤を使用しているため、経年劣化に伴いつなぎ目部分からエア漏れすることがあります。使用されている生地や接着部の品質により大きく変わるため、劣化時期や劣化具合などはボートメーカーにより差があります。
パンクしない使用方法(対策)
ゴムボートをパンクさせないためには、普段から丁寧に取り扱うことが大切です。幾つか気をつけることで格段にパンクのリスクを低減することができます。
靴や服装を突起がないものにする
基本的なことですが、スパイクシューズやラインカッターなど金具をぶら下げた服装はやめましょう。
ゴムボートに乗り込む際や上陸する際にはボートに跨る様にして接触するため、ボート本体に当たっても傷つけない様な服装を意識しましょう。靴裏に付着した陸上の砂や石などを持ち込まない様にすることもポイントです。
釣れた魚を置くスペースを用意する
魚が釣れた時にどこに置くのかを考えて専用スペースを確保しておきましょう。
魚が暴れてもゴムボートが傷つかないような場所が理想的です。私の場合は釣れた魚を置く専用BOXを用意しており、持って帰る場合の〆処理セットも一つにまとめています。
⏬参考記事⏬
ボートを置く時には地面の状態を確認する
ゴムボートを地面に置くときは、貝殻や鋭利な石などがないかどうか確認しましょう。
ゴムボートの出船場所は砂浜やスロープが多く、そういった場所には石ころや貝殻などが多くあります。ゴムボートのパンクを避けるためにもボートを置く場所は意識的に選ぶ様にしましょう。
海上の漂流物に注意する
ゴムボートで海上を移動するときは、大きな流木やイカダなどがないかよく確認しましょう。
大雨の翌日や大潮の日などは海上の漂流物も増える傾向にあるため特に注意しましょう。といっても小枝レベルに接触してもゴムボートがパンクすることはありません。目に見える大きな漂流物を避ける程度で十分です。
ボート使用後は水でしっかり洗う
ゴムボートを片付けるときは船内をよく洗って、砂やゴミが残らない様にしましょう。
砂やゴミなどの異物が残った状態でゴムボートを折りたたむと、ボート生地を傷めパンクの要因になります。使用後はジャブジャブと多めの水でしっかりと洗い、ボートをひっくり返して砂やゴミを落とすなどして異物が残らない様にしてください。
接着剤の剥がれ具合を確認する
ゴムボートの接着剤は経年劣化により剥がれてくるため、ボートの接着パーツの状態などを確認しましょう。
私の経験上、ゴムボート生地の接着部分からエア漏れするよりも先に、台座などゴムボート本体に接着されたパーツが剥がれ始めます。そのため、接着剤の劣化具合を知るにはパーツの剥がれ具合を確認しておくと良いです。
ただし、接着パーツの劣化具合は日頃の使用頻度の高さや、折りたたむときの負荷のかかり易さなどで大きく異なるため、接着パーツが剥がれたからといってすぐにエア漏れするわけではありません。
パンクしても意外と平気
「平気」というと語弊があるかも知れませんが、ゴムボートはよほど大きな穴でもあかない限りすぐにエアが抜け切ることはありません。
仮にどこかピンホール程度のパンクをした状態であっても、1日程度は十分に保つことも多く(空気が抜けてブヨブヨになる程ではない)海上では気づかないこともあります。私の経験でも海上では気づかなかったが、陸に戻りボートを洗うため水をかけた時にプクプク泡が出てはじめて気がつくこともありました。
また、ゴムボートは一般的にいくつもの気室に分かれている(空気を入れる部屋が複数ある)ため、仮に一箇所大きく破損してバーストしたとしても沈没することはありません。パンクしたらもちろん修理する必要がありますが、仮にパンクしても大きな事故につながる可能性は低いと経験的に学んでいます。
どんなゴムボートが良いのか
ゴムボートは様々なメーカーから販売されていますが、信頼できるメーカーのゴムボートを選ぶことが大切です。どんなゴムボートであってもパンク問題は避けられませんが、生地の丈夫さや接着部分の品質が高いメーカーのゴムボートであれば安心して乗ることができます。
私のオススメするゴムボートはアキレスのCSMゴムを採用したモデルです。CSMゴムはアキレス独自のボート生地で耐久性に優れ、高い柔軟性を併せ持っています。
私もアキレスのCSMボートに乗っていますが、昔乗っていたPVC素材のボートよりも圧倒的にしなやかで扱いやすく、初心者の方にも断然オススメです。PVC素材のボートは何となく無理して折り曲げている様な感じがありましたが、CSMゴムはその様な不安感が全くありません。
また、PVC製ボートでは気づいたらパンクしていたことがよくありましたが、CSM製ボートに乗り換えてからは100回程度出撃してもパンクしたことが一度もありません。
(単純に私のゴムボート取り扱いスキルが向上したのもありますが…)
パンク問題が気にならないほどゴムボートには魅力がある
ゴムボートとパンクは切っても切り離せない関係ですが、パンク問題なんか気にならないほどゴムボートは楽しいです。
数あるボートの中でもゴムボートの高い浮力による安定感は格別です。私もこれまで様々なボートに乗りましたが、20フィートクラスのFRPボートよりもミニボートサイズのゴムボートの方が横揺れが少なく安心して釣りできます。安心という土台があるからこそ楽しむことができるのでしょう。
パンクする原因を知り、対策をすることでゴムボートは誰でも安心して楽しむことができます。是非とも皆さんも楽しんでみてください。