ミニボートで起こりうるトラブル4選と対策・対処法

役立つ情報

どうもコウタです(^^)
私は普段から2馬力ゴムボートで釣りを楽しんでおり、これまで数百回以上出撃してきました。
今回はミニボートで起こりうるトラブルと考えられる対策・対処法について、まとめてみます。
ミニボートに興味のある方やデビューしたばかりのビギナーさんは是非とも参考にしてみてください!

ミニボートとは

ミニボートとは「長さ3m以下」かつ「エンジン出力が2馬力以下」のいわゆる免許不要艇のことです。
免許不要で船舶検査(車で言う車検)も必要ないため、誰でも手軽に始めることができます。
コロナ禍で爆発的な釣りブームが起こってから、ミニボートユーザーも以前に増して上昇傾向です(体感)。

しかし、その一方でミニボート関係の事故やそれを扱う記事も増えてきています。
ミニボートユーザーの絶対数が増えているため、比例して事故件数も増えていくのは仕方ない部分もあります。
それでも、よくあるトラブルや考えられるトラブルについてはあらかじめ考えておき、対策しておくことが大切です。
準備、対策を万全にしておき安心できるミニボートライフを楽しんでいきましょう!

ミニボートで起こりうるトラブル4選 & 対策・対処法

ミニボートは誰でも手軽に始められる一方で、知識が不足している状態で海へ出ると様々なトラブルに巻き込まれることが予想されます。
ミニボート関係でよくあるトラブルや起こりうるトラブルについて、ニュース記事や私の経験談を交えて紹介します。

エンジントラブル(故障)

エンジントラブルはミニボート関係の事故でも発生率が高く、ニュースサイトなどでもエンジンが始動できなくなったと言う内容の記事をよく見かけますね。
(以下、参考記事)

河口近くで漂流…エンジン始動せず救助要請 オールこぐも流れに逆らえず ミニボート出発前点検は念入りに 富山湾 | TBS NEWS DIG (1ページ)
28日午前、富山湾の小矢部川河口の沖合で釣りをしていたミニボートが航行不能となり、伏木海上保安部に救助されました。ミニボートに乗っていた2人にけがはありませんでした。28日午前9時39分ごろ、富山県射水市… (1ページ)
ゴムボートのエンジンかからず救助要請 長野県の釣り人2人けがなし - 上越タウンジャーナル
上越海上保安署によると2022年8月24日午前10時54分、新潟県上越市の直江津港内で、知人とゴムボートに乗って釣りをしていた長野県長野市の会社員男性(26)から、「エンジンが掛からず動けない」という118番通報があった。救助に向かった同署所属の小型船が直江津港漁港区までえい航し同11時53分、救助された。男性と、同乗...
沖でボートのエンジンかけたらスターターの紐が「ブチッ」 はじめて使った中古船外機で悲劇【敦賀海保日誌】 | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
な、なんと、こんなにも早く梅雨が明けてしまったではありませんか!!雨の日なんて数えるほどしかなかったのに・・・詳しくは分かりませんが、漠然と地球のことが心配になるのは私だけでしょうか。ところで、梅雨(つゆ)って、なんで「梅」の字を使うのか知ってますか?これは、中国の揚子江あたりでは、梅の実が成熟する時期がちょうど雨期に...

エンジントラブルはミニボートの事故で最も多く起こりうるトラブルです(体感)。
ミニボートは免許不要で船舶検査がないため、メンテナンスが行き届かないこともありえます。

対策・対処法

ミニボートには船舶検査(車でいう車検)がないため、トラブルの前兆に気づくことや日頃のメンテナンスはユーザー自身が行う必要があります。

エンジントラブルの内容は多岐に渡るため一概にこれをすれば全部OKというものでもありませんが、
点検内容や頻度については船外機の取り扱い説明書に記載されています。
説明書に沿った取り扱いと点検を徹底しておきましょう。

また、普段の釣行時にエンジンが掛かりにくいなど不具合を感じたら、すぐにでもメンテナンスしておくことが大切です(基本的に一発始動できなくなったら異常です)。
私はこれまでエンジンが掛かりにくくなったことを感じて、プラグ交換やスロットルワイヤーの調整などを都度実施して来ました。
そのおかげか、ミニボート釣りを初めて8年間これまで釣行中にエンジン始動できなくなったと言うことは一度もありません。
(エンジンが掛かりにくくなった、海上で部品交換をしたと言うことは何度もありますが…)
エンジンのメンテナンスが自分でできない場合は、メーカーショップやマリーナなどに依頼することができます。
くれぐれもノーメンテで放置しないようにしましょう!

また、プロペラやスターターロープ等は海上で破損してしまうことも考えられます。
それらの部品交換が海上でも実施できる方は予備部品や携帯工具も積んでおくとより安心できるでしょう。
私もスクリュー、スターターロープ、点火プラグ等は念のため常備しています。

そもそも手漕ぎで帰れる範囲までしか移動しない、ということも大切です。
もしもエンジンが停止してどうしようもない時は手漕ぎで帰ればいい、という考えが根本にあるとエンジントラブルがあっても落ち着いて行動することができます。

落水、転覆

落水や転覆といったこともミニボートの事故ではよく聞きます。
厳密に言うと、転覆したから必然的に落水したケースと転覆はしていないけどボート上でバランスを崩して落水したケースの2つがあります。
以下が参考記事です。

Not Found - 上越タウンジャーナル
新潟県・上越の”今”を知ることができるニュースサイト
サケ釣りのゴムボートから3人が海中転落 1人が死亡 北海道網走沖:朝日新聞デジタル
2日午前10時15分ごろ、北海道網走市の二ツ岩付近の海岸で釣りをしていた男性から「ゴムボートから男3人が海に落ちて漂流している」と北海道警網走署に通報があった。1人は自力で岸まで泳ぎ着き、残る2人は…

対策・対処法

まず第一に、悪天候の日には出船しないことが原則です。
出船するかどうかの判断基準は別記事でも紹介しておりますのでご参照ください。

私の場合は風速5m/s以下、波高0.5m以下を目安としていますが、ストレスなく安心してミニボートを楽しむなら波高0.3mくらいまでがベストです。

また、落水しないためにはボート全体の重心位置を踏まえて、自分自身がどのポジションにいれば安定するのかを意識することが大切です。
ボートの端っこに位置したり、急に立ち上がったり、ボート上で歩く等も基本的にNGです。

ただし、落水は海上にいる以上どんなに気をつけていても起こり得るトラブルであると私は考えています。
そのため、落水することを前提とした服装であることが必須です。
ライフジャケットの着用はもちろんのこと、水を吸いにくく落水しても身体が重くなりにくいことや泳ぎやすさ(体の動かしやすさ)を基準に服装を考えればいいでしょう。
私の場合は上下ウェットスーツを基本にして、冬は防風素材のレインコートを重ね着するようにしています。

服装については別記事でも紹介しております。

また、もしも落水したときにはどうやってボートへ上がるかも考えておきましょう。
私はエンジンやドーリーを足がかりにして最も浮力のあるボート後方部から這い上がります。
人によっては這い上がるためのラダー(ハシゴ)を持参されている方もいるとか…

他船と衝突

ミニボートは背が低く波の間に埋もれてしまい、他船から全く見えないということもあるため要注意です。

対策・対処法

衝突を避けるためには原則として他船に近づかない、航路に侵入しないことが大切です。
海上における交通ルール(右側通行、右方優先など陸上とは逆)も把握しておきましょう。
以下、参考サイトです。

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ただし、ミニボートの場合は他船から対等な船と思われていないこともあり、自分の方が優先であったとしても無視されることが多々ありますが…(経験談)

また、ボート視認性を良くするためのフラッグも必ず積んでおくようにしましょう。

パンク(インフレータブルボートの場合)

ゴムボートの場合は魚のヒレや釣り針などが刺さることでパンクしてしまうことがあります。
どこかに穴が空いていたとしても、風船のようにすぐに空気が抜けるわけではなく少しづつ緩やかに抜けることが多いため、出船時には気づかないこともあります。

対策・対処法

こればかりは普段から気をつけるという他ありません笑
魚や釣り道具はなるべく船体に当てないようにして取り扱いすることや、出船する時に貝殻や石に注意しながらボートを置くようにしましょう。

また、年式が古くなると接着剤が劣化してボート生地の隙間からエア漏れすることもあります。
年式の古いボートや接着パーツが剥がれている等の場合はエア漏れの危険があるため、買い替えが妥当です。
私が乗っていたPVC製のインフレータブルボートも、購入後7〜8年目あたりで接着部分のあちこちからエア漏れが起き出したので買い替えました。

万一、海上でエア漏れが起きても対応できるようにフットポンプも積んでおくようにしましょう。

起こりうるトラブルをあらかじめ考えておきミニボートを楽しもう

ミニボートは免許不要で誰でも手軽に楽しむことができますがトラブルも多くあります。
起こりうるトラブルをある程度考えておき、あらかじめ対策しておくことや、もしもの時にどうするべきかを考えておくことで、いざという時に落ち着いた行動ができます。

どうしようもない時は素直に118番

最後に、どうしようもない時は素直に118番(海上保安庁)に助けを呼びましょう。
もちろん、なるべく自力で解決できるように取り組むことが第一ですが、本当にどうしようもない時は誰かに助けを求めることも必要です。

これからも安全第一で安心できるミニボートライフを送っていきましょう!